平成16年12月26日のインドネシア・スマトラ島沖地震による津波は、東南アジア沿岸地域に壊滅的な打撃を与える結果となりました。
では、東京湾岸ではどうでしょうか?
中央防災会議「首都直下地震対策専門委員会」が発表した内容によると、東京湾での津波の最大級ケースでは50cm未満という想定をしていますが、ここでは、建物の立地として、東京湾に面した場所の津波による影響について、「津波とは」「過去の被災」「今後の想定」等から考えてみたいと思います。
地震、海底変動等によって生じる波長の長い波。海岸に近づくと急に波高を増し土手のようになって押し寄せることをさします(小学館現代国語例解辞典(第二版)より)。
「高潮」は、低気圧の接近などによって波が高くなること、
「波浪」は、海上を吹く風によって発生した海水表面の動きのことをさします。
※津波以外につきましては、TIPSの「台風・洪水」をご参照ください。


日本での過去の津波災害(内閣府防災担当のホームページの資料)によると、西暦684年から1994年までで49件の津波被害記録があるものの、東京湾岸での津波被害はこの記録上にはありません。
東京湾岸においては、台風や大雨等による水害は昔から多くありましたが、津波被害については過去なかったと言っても過言ではないと思われます。
中央防災会議「首都直下地震対策専門委員会」が2004年11月17日に発表した内容によると、東京湾内で最高の津波の高さとなるのは、東京湾内直下型の地震で、その津波の高さは50cm未満と想定しています。
大きな津波を発生させるプレート型地震である東海・東南海地震が発生しても、伊豆半島等の地形上の理由から東京湾岸では津波の大きな影響を受けないと考えられています。

東京湾は、狭い間口が長く続く奥行きのある袋型で、外洋からの津波の影響を受けにくく、高潮対策である防潮堤や水門等の整備がされており、東京湾内で最大と想定されている50cmの津波に対しても、ほとんど問題はないと考えられます。なお、先のインドネシア・スマトラ島沖地震では、スリランカ・ガールの旧市街地で、17世紀にオランダが造った高さ約5メートルの城壁が津波を食い止め、住民約千人の命を救っていたという情報もあります。(asahi.com2005年1月4日ニュース記事より)